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2016 最優秀研究室「経営経済学科・堀研究室」

座談会スタイルでつなぐ、NBUトークマガジン。 2016年度はダブル受賞で、経営経済学科の堀ゼミも最優秀研究室に! 大学がある大在地区で取り組んできた継続的な実践活動が評価されました。

0192017 JULY

女子1人+男子3人
みんなの努力を讃えたい!

 卒業研究・論文合同発表会、お疲れさまでした。そして最優秀研究室賞の獲得、おめでとう!よく頑張ったな!航空宇宙工学科・小幡研究室という強豪と合同で受賞することができたけど、感想は?!

西村 今回の卒研発表会のテーマは「大在地区総合型地域スポーツクラブの取り組みとしての一考察」でした。3年生のときから大学の「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の一環で取り組んできた「OZAI元気クラブとの連携プロジェクト」の成果を、論文という一つのカタチにできたわけで、そこに大きな意義を感じています。

 しっかりと活動し、しっかりと検証したからこそ、机上の空論で終わらない生きた論文ができあがったね。

廣實 論文の執筆は西村さんが主に担当し、僕たち男子メンバーはそのサポートをさせてもらいました。

安部 論文をもとに男性チームはプレゼンテーション用の資料を作成しました。

長門 西村さんに大部分は頼りましたが、4人のチームプレーで最高の結果を残せたと思います。

 たしかに、論文をまとめあげたのは西村さんかもしれない。しかし、そこに行き着くまでの過程はみんなで一緒につくりあげてきた。今回の受賞は、ここにいる全員で勝ち取ったもので、みんなの努力を讃えたいと思う。

長門 OZAI元気クラブは、大学がある大在地区の総合型地域スポーツクラブ。大学生活において普通は関わることのない幼稚園児や小学生、その保護者たちと接点を持つことができたし、いろんなことが学べました。

 どんなことが印象に残っていますか?

廣實 子どもたちからすると僕たちは大人。最初は怖がられてるんじゃないかと心配したけど、子どもたちの方から僕たちに歩み寄ってきてくれたおかげで、年齢を忘れて一緒に遊んだ気がします。

安部 陸上部だった僕は、かけっこ教室を担当させてもらいました。自分の知識を子どもたちに教えることで、少しでも上手に走れるようになってほしいと思いながら取り組みました。

西村 私は、大縄跳びをしたときのことが忘れられません。小学2年生の女の子が、体が小さくてうまく飛べなくって。だから、みんなで「何回飛ぼう!」と目標を決めて頑張って、女の子も何度もチャレンジしてくれました。そして、とうとう目標の回数を飛べたとき、保護者の方が涙を流していたんです!心が動いた瞬間を見られて、嬉しかったなぁ。

長門 保護者の方々を含めて、たくさんの人と接したよね。今までは年齢の近い人としかコミュニケーションを取る機会がなかったけど、活動を通じて、子どもや年上の人と接する機会が増え、人間として成長することができたと思います。

安部 こちらから積極的に接することによって、相手も僕のことを身近に感じてくれることがわかりました。

西村 そう。だから最初は挨拶だけで終わっていましたが、イベントの回数を重ねるごとに、挨拶から会話が生まれるようになって。

 “学ぶこと”は、教室の中だけでできるわけではない、ということが実感できた時間だったね。

長門 はい。僕はもともと、子どものことも人と関わることも好きだったから、楽しんでもらうにはどうすれば良いのかとか、人との接し方そのものについて一生懸命考えましたね。「あの子はひとりぼっちだから、あの子と遊んであげよう」とか、知らない子同士を友だちにしてあげたりとか、そんなことに気配りできた実感があります。

 私のほうにもたくさん発見があったよ。教えなくてもこんなことができるようになったのか!って思うことが多々あったね。例えば、みんなが子どもたちと目線を合わせながら接していたこと。

長門 目線を合わせると、子どもから近寄ってきてくれるんですよね。そうやって「今日は楽しかった?」って聞くと「楽しかった!また来たい!」って答えてくれるんです。

 そうだよなぁ。ほかにも、廣實くんの持っている優しさを子どもが感じ取って、初めは誰にも懐かなかった子が廣實くんには懐いてくれたこととか。それぞれに良さを持っていると感じました。あと、この活動を通じて、ゼミに活気がでてきたのが嬉しかったなぁ!黙って話を聞いているだけだった君たちが発言するようになり、次第に生き生きと成長していったね。

廣實 NBUの学生はいろいろな活動をしていますが、これに関しては前例がなく、どんな企画をすればいいか試行錯誤でしたけどね。

 今回の活動は、大在という地域の将来を考えることも重要なテーマでした。昔から住んでいる人々と最近引っ越してきた人々が入り混じっている珍しくて面白い地域。地域で何かしようというと、昔から住んでいる人たちがメインで、なかなか新しい人たちは参加しないという現状があって。それを打破するには君たちのような若い力が必要で。そして相互的なコミュニケーションを可能にする鍵は「子ども」だった。

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活動を通じて辿り着いた
答えをカタチにしたい!

安部 そんな活動を踏まえた卒業論文ということで、すんなり終わるだろうと思ってたんです。ところが!

 遅いよ、始めたのが(笑)。

一同 そうなんです(笑)。

西村 小学生の保護者を対象に1080枚のアンケートを配って、それを回収、集計、データ入力するという作業が締め切り間近にやっと完了して…。

 とにかく、短期間で分析から提案までよくまとめあげたよ(笑)。

西村 これまでの活動とアンケート調査の結果に基づいて今後の提案を出すまでを論文にまとめたわけですが…本当は提案を実践してみたかったという気持ちはあります。

安部 アンケートの結果を見てみると、僕たちが提供したイベント内容と保護者の方たちのニーズが合っていたり、保護者の方々はある年齢を境にして、求めているものが違ったり。

長門 保護者が40歳未満のご家族なら「家族みんなで楽しめるもの」、それ以上の年齢のご家族なら「健康や体力づくりができるもの」という意見が多かったね。

廣實 バドミントン教室やソフトテニス教室をやったらいいんじゃないかという意見もあった。

廣實 そんな新たな発見を活かして、もう一度イベントをやってみたかった。その結果、OZAI元気クラブの会員さんが増えてくれたら、僕たちの活動も地域の活性化に少しは貢献したことを実感できるよね。

君たちならできる!
チャンスを掴み、行動するのみ。

 みんなの意志は後輩たちが引き継いでくれるよ。そして、君たちは社会に羽ばたいていくね。

西村 私は、中学生を対象にした教育ビジネス関連の会社に就職します。営業が中心になるんですが…ゼミでは女子が私だけという環境で、みんなと上手く接していくためにも、中心となれる人になりたいという目標がありました。OZAI元気クラブの活動を通じて、自分が中心になって物事を進めていくうちに自信がついてきて、就職活動でも自己アピールが上手にできるようになりました。私も努力しましたが、先生の力によるところも大きかったと思います。

安部 僕は消防局へ。消防士になりたくて。各地域に消防団というものがありますが、地域の消防団と消防署が密接に関わっていないと、火事が起きたときにお互いを助け合うことができません。日頃からコミュニケーションをとることが大事だと思っています。啓蒙活動もあるので、子どもたちが聞きやすいように、気を配りながら、火の怖さ、助け合う大切さを伝えていきたいです。

 安部くんは十分、話すの上手いよ!

安部 お墨付きいただきました!これを励みにがんばります(笑)。

長門 僕はスポーツトレーナーになります。コミュニケーション能力が必要!以前は人見知りで、人前に出たくない性格だったんですが、ゼミを通じてそんな自分を変えることができました。そして、自分の好きなこと、さらに人との関わりが多い仕事に就きたいと思って選んだのがスポーツトレーナーでした。

廣實 コミュニケーションね。何かにつけ僕らは「ゆとり世代」と揶揄されるし、自分の中にそういう部分がある点も自覚しています。でも、僕もゼミの活動でさまざまな人たちとコミュニケーションを取ってから、変わったかな。

 子どもに好かれるよね。

廣實 はい、昔から(笑)。だから、子どもを相手にする仕事がしたいという気持ちはあったんですけど、「仕事」にしてしまうことに違和感を感じる部分もあって、家電量販店に勤めることになりました。

 全然話は違うけど、西村さんは、いちばん最初のイベント「チャレンジ・ザ・ゲーム」のときガチガチに緊張してたよな(笑)。

西村 めちゃくちゃ緊張するタイプなんですよ、本当に(笑)。

 あれは体を動かすことの楽しさを感じてもらうイベントだったから、ウォーミングアップを任せたんだよな?

長門 司会の人が「次はウォーミングアップです」っていう前から緊張してたもん(笑)。

西村 そんな私が、緊張しながらも人前で話すことを学べたのは、今回の卒業論文での発表もそうですし、いろいろなチャンスを先生から与えていただいたおかげだと思っています。最優秀賞を取れたことで、ますます自信がつきました。

安部 僕も、以前は消極的だったんですが、ゼミを通じて自分から行動することができるようになりました。

長門 うん。さっきも言ったけど、僕も幼い頃から人前に出ることは苦手で「何もしたくない」とすら思っていました。それを変えてくれたのがこのゼミです。以前なら尻込みして言えなかった自分の意見を、言えるようになったことは大きいです。

 みんな、多くの課題を乗り越えて、その先にあるチャンスを掴んだり、自分がいろんなことのできる人間だということに気づくことができたのではないかな?新しい研究テーマに挑戦し、最後までやり遂げたことはすごいことだし、この経験が、みんなの将来で生きると良いなぁと思う。これからも、人に与えられたことをするのではなく、自分で何かを見つけ行動できる人であってください。受賞、本当におめでとう。そして、卒業おめでとう!

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MEMBER

経営経済学部 経営経済学科 卒業(2017年3月)
西村 史奈Fumina Nishimura
(長崎県/市立長崎商業高校 出身)
就職先 株式会社 エフェクトプラン

誰より情熱的に活動に取り組み、論文を書かせればピカイチ。男子3人をグイグイ引っ張る堀ゼミのエース。しかし、あがり症の一面も?!就職先では自信を持ってリーダーシップを発揮したい!

経営経済学部 経営経済学科 卒業(2017年3月)
長門 輝Hikaru Nagato
(大分県/県立別府羽室台高校 出身)
就職先 株式会社 フュービック

甘いマスクとは裏腹に、人前に出るのが大嫌い。というのも極度の人見知りで…それを克服したのがOZAI元気クラブの活動。子どもと一緒にはしゃぎ、保護者と会話するうち「人と接する仕事に就きたい」と、スポーツトレーナーの道にすすむ。

経営経済学部 経営経済学科 卒業(2017年3月)
安部 竜矢Ryuya Abe
(大分県/県立杵築高校 出身)
就職先 大分市消防局

陸上部に所属。バツグンの身体能力を発揮して、子どもが楽しめるさまざまなゲームを考案した。地域に貢献したいという思いは人一倍。地域の安全を守る消防士を目指す。

工学部 航空宇宙工学科 卒業(2017年3月)
廣實 大樹Daiki Hirozane
(大分県/県立別府羽室台高校 出身)
就職先 株式会社 九州ケーズデンキ

優しさが身体中からあふれており、子どもに好かれるタイプ。OZAI元気クラブでもモテモテで、誰にも懐かなかった子どもの心さえ掴んでしまうほど。反面、年上の人に苦手意識があったが、活動を通じて成長を遂げた。

経営経済学部 経営経済学科 准教授
堀 仁史Hitoshi Hori

健康スポーツ科学が専門。NBUがある新興住宅地・大在地区では、高齢化が進む中、児童数も増えている点に着目。地域住民主導のスポーツ環境の整備&地域活性化を目的にした研究活動に取り組む。